昨日採った小松菜をいただいたんですが、雨の振りが、少なかったせいか、やや、硬かったです(^_^;)
小松菜なので、味的には、癖がなく、おいしくいただけました。
話変わって、トム・エインズリーとボニー・レッドベター共著の「ボディランゲージ・オブ・ホース」って本があって、レッドベター女史っていう方は、物凄く、馬を見る目がある方で、「ボディランゲージ・オブ・ホース」の中で、競走馬の調子を見分けるポイントを、あげているので、今日は、そのポイントを、いくつかあげてみたいと思います。
上機嫌な馬 頭を上げたり下げたりして、鼻を上向きにして円を描く。 上唇を歪め、上歯をみせ、気取って歩き、時々、気合を見せる。
尾をあげて、気取った足取りでゲート入りする馬は、これから始まるレースを、楽しみにしてる。
不機嫌な馬 人の指示を無視すると、不機嫌な兆候。 度合いが強くなると、ハミをぐいと引き、耳をまっすぐ後ろにそらし、上唇が震え、目は、怒りの様相を呈している。
誇り高い馬 馬は、他馬に対する自らの優勢を感じると、耳を前向きにし、鼻孔を広げ、尾をあげ、鶴首にして、頭を下げて、威張って歩く。 こういう馬は、レースに対して、生き生きしていて、好走するケースが多い。
おびえた馬 耳、鼻、目を、気がかりな対象物に向け、大きな息をし、目の上にしわを寄せ、落ち着きがなくなり、円を描いて動き回る。 度合いが強まると、尾を前後左右に振って、汗をかき始める。 この恐怖から逃れるために、その場を離れようと、手綱を取る人間を振り切ろうとして、暴れて、白目をむき出しにしている。
怒っている馬 耳を頭にくっつけるようにピンと伸ばし、尾は蠅でもいるかのように、一方にのみ振り、眼は怒りに燃えている。 後躯は、いつでも蹴れるように、張っている。
体調の良い馬 毛づやは光っていて、柔らかく流れるよう。 夏には、後躯に健康の証明である斑(まだら)ができている。飼葉の食いがよく、蹄が割れることもない。
病気の馬 活気がなくなり、人や物に対しての、反応が鈍い。 肌の色もさえなくなり、頭を下げ、目を閉じ、耳は横へだらりと垂れている。 うめき声を発したり、震えたり、汗をかいたりする。
疲労した馬 バランスを保つために、前肢を広げて立ち、鼻を地面につけんばかりに頭を下げ、耳は後ろへそらすか左右に垂れ下がって、わき腹は、ふいごのように膨らみ、大きく息をしている。 体は、びっしりと汗をかいている。
一応、こんな感じです。
ざっと見返してみると、デリケートな動物と言われる馬らしく、眼や顔つきだけでなく、身体の張りや、尻尾の動きからも、モチベーションが見てとれるのが、面白いですね。
ここで、ボニー・レッドベター女史と、ある馬とのエピソードを一つ。
ボニーが車を運転していると、道路脇の家の裏側から、異常な叫び声が聞こえてきたので、現場へ駆けつけると、裏側にしつらえたパドックの囲いの中で、馬と人間との大立ち回りが演じられてるところだった。
猛り狂ったサラブレッドが、後ろ肢で立ち上がり、倒れている少年の肩を、前肢の蹄で踏みつけている。
少年の父親も、狂気と化して、ピッチフォークを馬の胸を滅多やたらに突きまくったために、馬の口や胸からも鮮血がほとばしり出ていた。
ボニーが必死になって、気絶した少年をパドックの柵の下から引っ張り出すと、少年の父親も囲いから逃げ出してきた。
それでも、馬は攻撃の手を緩めようとせずに、咆哮しながら、柵に体当たりし続けた。
話を聞くと、その馬は、騎手になりたいという十三歳の息子の為に、父親が買い与えた馬で、普段はおとなしいのだが、レースが大嫌いで、ゲート内で大暴れしては、幾人もの騎手を振り落して、出走禁止処分を受けた馬だったので、極めて安い値段で購入できた馬だった。
馬を御しやすくするため、父親がスペイン銜(くつわ)をつけたため、息子が、手綱を引いたときに、馬は、舌や口を傷つけられて暴れだしたのだった。
怒りに駆られて、「こんな馬、処分してやる」と息巻く父親に、ボニーは、その馬を預かることを申し出て、父親も、「そんな馬、どこへでも連れてってくださいよ」という事で、ボニーは、その馬を預かることになった。
フォークで突かれ、傷ついた馬に、一週間ほど、どろどろに溶かした粥しか与えず、そっと放置しておいた。
人間不信に陥った馬には、触れることはおろか、近づくこともできなかった。
二週目に入ったある朝、ボニーは、柵に背を向けて、もたれて座り、ポータブルラジオで、一時間ほど、静かなヴァイオリン曲を聴いていた。
それからスイカの皮を、パドックに後ろ向きで投げ入れて、その場を立ち去った。
これを日に四回繰り返し、数日経ったころ、投げ入れたスイカの皮は常に無くなるようになっていた。
四日目にボニーは、いつものように、後ろ向きで座って、スイカの皮を取り出した。
すると、馬が、彼女に近づいてくる気配を感じた。
後ろ向きのまま、彼女がスイカの皮を持った手を高くかざすと、馬はじかにそれをとって食べた。
翌朝は、馬が、彼女が座る場所付近まで、既に来て待っていた。
彼女は、馬と目を合わせながら、ポケットから、メロンを取り出すと、のろのろと誘うがごとく、メロンを割った。
馬は、精一杯首を伸ばしてきた。
そこで、彼女は、初めてパドックに忍び込むと、馬は後退し、鼻を鳴らして、彼女の侵入に、警戒を示し、しばらく躊躇していたが、馬はやってきて、メロンを口にくわえた。
馬が、メロンをはんでいる間、ボニーは、馬に寄りかかって、馬の鼻に、静かに息を吹きかけた。
すると、馬も息を吹き返してきた。
ボニーはその後も、一日四回の訪問を続け、馬も彼女の姿を認めると、頭を上げて、喜びのいななきを上げるようになった。
あの事故から、半年後、ボニーは馬にくつわをつけずに乗れるようになり、乗馬の初歩から、教え直した。
やがて馬は、ボニーを乗せてのクロスカントリーでは、最高クラスのジャンパーとなったのだった。
このエピソードは、ある本で目にした話で、その本には、レッドベター女史関連の話以外にも、いろいろな競走馬のエピソードが載っているので、機会があれば、紹介できたら・・と思います。
なんだか、長くなってしまいましたね・・(^_^;)
では、今日はこの辺で失礼します_(._.)_
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