どうも、こんにちわ。
最近、焼きプリンにハマっている者です。
大分、暑くなってきまして、こう、暑いと、肝試しとか、怪談話とか、したくなってくるなぁと思って、いろいろ、怪談話を仕入れようかなぁと、ネットで、怖い話をいくつか読んだんですが・・怖ぇ!!(;_;)
けっこう、お化けとか妖怪話とか、嫌いではないんですが、ただ怖いだけの話は駄目なんですよ・・俺。
じゃあ、最初から、怪談話しようなんて言うなって話ですが、お化けは嫌いじゃないんですよ。
ちゃんと、姿を現してくれれば、妖怪や鬼とかでもテンションは上がっちゃう。
ただ、これ・・霊の仕業か・・・位の、姿も影も見えないけど・・位の、話に弱いんですよ。
例えば、こんな実体験があります。
学生時代に、友達から、もらった、ある雑誌があったんですが、その雑誌は、まぁ・・そういう系統の本だったんで、ベットの下に隠しておいたんですよ(^_^;)
そんで、学校行って、帰ってきたら、なんと・・ベットの下に隠しておいたはずの本が、机の上に置いてあったんですよ!!
これ、絶対、霊の仕業ですよ!!
だって、出かける前に散らかってたはずの、俺の部屋が、帰ってきたら、なぜか、きれいに、片付いてたもん。
たぶん、きれい好きな幽霊が、部屋を片したんだわ・・間違いないわ。
考えてみりゃ、あの日、お袋も、なんか微妙そうな顔してたもん。
お袋、多分、幽霊見たんだわ・・。
だから、ちょっと気遣ったような目で、こちらをジロジロみてたんだな・・。
まあ、こういう感じの怖い話(ひっでぇw)は駄目なんですが、お化けは好きなので、そういう話をしてる場があると、ビビりのくせに、ついつい話を仕入れたがっちゃうんですよね。
そこで、今日は、俺が知ってる話で、幽霊が出てくる話を、ちょっと、したいと思います。
江戸時代のお話。
じとじとした夏の日の夜、男二人が夜道を歩いていると、ある古邸に、さしかかりました。
見るからに、人の住んでる様子がない、小汚い屋敷でしたが、男たちは、暑さで、体中に、じっとりとした汗をかいていたので、その屋敷の井戸の水で、一汗流していこうと考えました。
しかし、男たちが井戸に近づいてみると、井戸の中から、何やら、女性の泣き声が聞こえます。
男の一人が、恐る恐る、井戸の中を、覗いてみようとしたその時、井戸の中から、ゆらゆらと人魂が飛び出してきました。
男達「ヒ、ヒィー!!」
男たちが、慌てふためいていると、井戸の中から、何やら声が聞こえます。
「・・いちまーい・・・にまーい・・・さんまーい・・・よんまーい・・・・」
男達「で、でたー!!」
二人は、一目散に、その場を走って逃げます。
しばらく、走ったところで、二人は、一人の男に出会いました。
男「お二人さん、そんなに慌ててどうしたんだい?」
二人は、古邸で体験した出来事を、話しました。
男「そいつは面白い、よし、俺もちょいと、その幽霊の声を聞いてこようじゃないか。」
男は二人の制止も聞かず、その古邸まで、やってきました。
男が、井戸まで近づいてみると、井戸の中から人魂が飛び出してきたかと思うと、女の声が聞こえてきました。
「いちまーい・・にまーい・・・さんまーい・・・よんまーい・・・・」
男「しめた!ではじめたぞ!!」
「ごまーい・・ろくまーい・・・しちまーい・・・はちまーい・・・・」
男「うーん、じつにいい声だ」
「きゅうまーい・・・・・・・」
男「なんだ?九枚で終わりか?」
男は、そう呟くと、井戸を覗き込んで、
男「おーい!毎晩でるんだろ?次も頼むよ!?」
と言って、その場を立ち去りました。
次の朝、男は、その古邸を管理する不動産屋に、出向きました。
不動産屋「へい、いらっしゃい」
男「あの、井戸のある家を買いたいんだが・・」
不動産屋「あれは、荒れ果てていますが、とてもいい家で、特に、井戸の水の、旨いの旨くないのって・・」
男「しかし、でるんだろう?」
不動産屋「・・・でるって?」
男「幽霊」
不動産屋「(ち、知ってやがる)・・では、勉強しまして、このくらいで」
男「お、いいね。でも幽霊がなぁ・・」
不動産屋「分かりましたよ・・では、大勉強してこんなもんで・・」
こうして、古邸を安く手に入れた男は、家の前に〈納涼 度胸だめし 銭百文〉と書いた看板を立てました。
その夜、その看板をみた物見客が屋敷に、訪れました。
その後も、客足は増える一方。
物見高いは江戸の常、井戸の前は、たちまち押すな押すなの見物客で、いっぱいになりました。
しばらくすると、井戸の中から、ひゅるひゅると、人魂が飛び出してきました。
その様子を見ていた、物見客たちは、実際に人魂がでたのを見るやいなや、我先にと、逃げ出してしまい、なんとか、やせ我慢をして、その場にとどまっていた何人かの男たちも、井戸の中から、「いちまーい・・にまーい・・・さんまーい・・・・」と声が、聞こえると、皆、逃げ出してしまい、声が、九枚目を数えるころには、物見客たちは、誰一人、残ってはいませんでした。
男「うまくいった、うまくいった!」
男は、井戸の中に向かって、「幽霊さんありがとよ、これからも、頼むよ!」と、声をかけると、慌てて逃げ出した客の何人かが、財布を落としているのに、気がつきました。
男「おや、ますます、儲かったよ!(^^)!」
男が、財布を拾っていると、井戸の中から、声が聞こえました。
幽霊「ちょいと・・おまえさん・・・」
男「・・・へ?」
男が、井戸の方に振り向くと、井戸の中から、女の手がするすると伸びてきました。
そして、男に、こう告げました。
幽霊「私にも分け前をお出し!」
と、まあ、以上が、「番町皿屋敷」というお話です。
これが、俺が知ってる幽霊が出てくる話の中で、一番怖いやつ(笑)
お、大分涼しくなってきましたね。
それもそうですよね、今日、怖い話しすぎちゃいましたもんね。
幽霊にエロ本片づけられる話と、幽霊に金をせびられる話。
ってか、本片づけられた話の方は、いっそ、本当に、幽霊が片してくれていた方が、良かったっていう・・。
だって、誰が、あれを片づけたのか?って、考えたら・・・俺的には、そっちの方が、怖いもん(笑)
ある意味、これが、ホントの「怖い話」だわ・・(^_^;)
0 件のコメント:
コメントを投稿