今日は、超電子バイオマンのお話をしたいと思います。
この超電子バイオマンは、歴代戦隊モノの中でも、当時としては、かなり画期的な試みが、いろいろ試された作品です、
例えば、この作品では、始めて、女性戦士が二人、登場しています。
これによって、紅一点だったピンクの他に、もう一人、イエローが女性戦士として、存在することで、女の子どうしのやりとりという、要素が導入されています。
他にも、OPを、戦隊シリーズとしては初めて、劇伴担当者とは、異なる作曲者が、主題歌作曲を担当することとなり、OP曲の「超電子バイオマン」には、作詞に康珍化、作曲に加瀬邦彦という、超豪華なコンビが起用されていて、それまでの、戦隊モノの主題歌とは、またちょっと違うテイストの曲になっています。
お二人とも超が付くほどのビックネームで、康珍化さんは、「タッチ」や、少年隊の「君だけに」、チェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」を始め、他にも、たくさんの曲の作詞をされている方で、加瀬邦彦さんは、ザ・スパイダース、寺内タケシとブルージーンズ、ザ・ワイルドワンズなどに籍を置き、作曲家としても、沢田研二さんの「危険なふたり」、「追憶」、「TOKIO」などを手掛けるなど、こちらも超一流の作曲家(作詞家)さんで、こういった方々を、起用するあたりにも、バイオマン関係者の、気合の程が伺えます。
でも、康珍化さんが、「パァーっとバイオ!クラッシュアウト!!」って歌詞を書いたと思うと、ちょっと面白い。
あ、でも、郷ひろみさんの「ア・チ・チ・アチッ!」とか、島谷ひとみさんの「あなたはアジアのパーピヨン!!」とか、あるから、そこまで、不思議でもないか・・。
ストーリー的にも、前作の「科学戦隊ダイナマン」のダークナイトの、悪役なのに超人気もあってか、敵のボスであるドクターマンと、息子である蔭山秀一の関係性に重点を置いて、そこにレッドである、郷史朗と、郷紳一朗が絡んで、結構見どころ満載の作品となっています。
あらすじを簡潔に言うと、ドクターマン率いるメカ人間による「新帝国ギア」の魔の手から、バイオマンが、地球を守るという、内容。
ですが、ボスであるドクターマンが、実は人間だったと知ったことにより、ギアの幹部であるビッグスリーの反乱が起こったり、役者側の都合で、イエローが交代する為に、戦いのさなか、死んで、それにより、二代目イエローが登場したり、その際、イエローを死に至らしめた「反バイオ粒子」を、まとった殺人ロボット「シルバ」が、後々、第三勢力として、登場したりと、かなり物語的には、入り組んでいます。
イエロー交代は、役者側の事情で、いわば、完全な不可抗力ですが、二代目イエローの矢吹ジュンが、結構よかったのと、このイエロー交代劇を逆手にとって、「反バイオ粒子」を、シルバに絡めた事も手伝って、物語的には、かなり盛り上がっています。
例えば、二代目イエローの矢吹ジュンちゃんは、弓矢を武器として戦うんですが、彼女は、アーチェリーの日本代表という設定なので、バイオマンに突然加入しても、戦力として申し分ないほか、突然の役者交代に、芸能プロダクション側が申し訳なかったという事で、彼女のアーチェリーの先輩である早瀬健役に、その芸能事務所の看板だった真田広之さんが、ゲスト出演して、その回によって、ジュンが、戦士としての自覚に目覚めたりと、途中登場のジュンではありますが、けっこう色んな見せ場が用意されています。
また、彼女に恋する山守正太が、バイオマンに加入したいと、申し出ますが、バイオロボに「資格なし(バイオ粒子を保持していなかったため)」と言われてしまい、意気消沈しているところを、敵に騙されて、バイオマンと戦うための戦士「マグネ戦士」にされてしまうものの、コントロールから逃れて、バイオマンと共に立ち向かう話があります。
この、マグネ戦士は子供たちからの人気も高く、「六人目の戦士」の原型とも、言われています。
言われてみれば、立場的には、ジュウレンジャーのブライ兄さんに、通ずる部分があるような気もします。
あとは、シルバの搭乗機である「バルジオン」が、かっこよくて、これをめぐる物語も用意されています。
余談ですが、バックに流れてるクラシックがかっこいいです。
雑学としては・・
シルバのデザインは、ハカイダーを念頭に置いて、作られたらしい
アーチェリー日本代表設定の、ジュンが登場するバイオマンが放映された1984年に行われたロサンゼルスオリンピックで、アテネオリンピック、アーチェリー銀メダリストの、山本博選手が銅メダルを獲得している。
第九話のタイトルは「人を消すなわ跳び」・・。
一応、ざっと、挙げてみましたが、他にも、先に挙げた、郷親子の父子愛や、蔭山親子の愛憎劇、ドクターマンが成長した蔭山秀一をイメージして作った、プリンスと、南原竜太のライバル関係、メカ人間「ミキ」の登場、新頭脳ブレインとひかるの交流など、見どころが、たくさんあるので、興味のある方は、ぜひ、観ていただきたい作品です。
ただ、不満点ってほどではないんですが、ブルーの南原竜太と、プリンスがライバル関係にあったので、秀一とドクターマンとの絡みに、郷さんだけでなく、南原も少し関わってくれたら、嬉しかったなぁとは、思う。
ちょっと、影が薄かったように思えるので・・。
あ、グリーンは、影薄くていいです・・ある意味、キャラ立ち過ぎてるんで(笑)
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