2013年5月23日木曜日

三字経の教え

 最近、冷凍の里芋を水で薄めたつゆで、グタグタ煮て食べるのがマイブーム。
 まあ、このブーム、俺の中で、十回目くらいのブームだけど・・。
 百均とかでも、冷凍コーナーで売ってると思うんで、よかったら、是非。

 それで、この里芋を、弱火で、ぐつぐつ煮ていると、やっぱ、時間かかるから、手持ち無沙汰になっちゃうんですよ。
 なので、そういう時は、ガス台前に椅子持ってきて、ひざ曲げながらじっと、見てるんですよ。

 まあ、ひざ、曲げる必要はないんだけど、その方が、気持ち悪いじゃん(笑)
 こんな感じで、火の様子を見ています。




 もうじーっと見てるんですけど、あんま、これやると、家族から猛バッシング来て、二度とガス台の前に立たせてもらえなくなるから、本持ってきて、読むようにしてるんですよ。

 最近読んでるのは、この本。



 「三字経」は、古代中国における子供向けの啓蒙書の中で、もっとも有名な書物です。
 作者が誰かは分かってません。
 「三字経」「百家姓」「千字文」の三つで『三百千』と呼ばれてる中で最も重んじられてるのが、「三字経」です。

 さすがの俺でも、「孔子」「老子」位は、読んだことあるんですけど、やっぱ、漢字が多いから、ずっと見てると、頭がボーっとしてきて、\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?ってなっちゃう。
 
 でも、中国思想の勉強はしたい訳ですよ。
 「五星戦隊ダイレンジャー」の理解を深めたいから(笑)

 そういう時のとっかかりとして、「三字経」は結構、良いです。
 なんせ、全部で千字そこそこだから。
 一組三文字で、読みやすいから、読んでるうちに、記憶喪失になることもないし(^_^;)

 この、「三字経の教え」は、中国中央テレビ局の〈百家講壇〉という教養番組で、「三字経」の解説を担当していた銭 文忠さんという方が著したもので、教養番組を担当していただけあって、結構読みやすいです。

 ここで、いくつか、「三字経」の中から、紹介します。


 人之初   性本善
 性相近   習相遠
 荀不教   性之遷
 教之道   貴似専


 人は皆始め、善良な性質を持つ
 性質は近くても、教育で遠くなっていく
 教えを施さなければ、性質は変わる
 だから学びの道は、専心して貴まねばならない

 けっこう、短くて読みやすいので、著者の丁寧な解説も、合わさって、するする読めちゃいます。
 もう一つ。

 曰仁義   礼智信
 此五常   不要紊
 曰喜怒   曰哀懼
 愛悪欲   七情具

 仁義礼智信
 この五常を、乱してはいけない
 喜怒哀懼愛悪欲
 この七情は人に備わっているものである。

 「仁義礼智信」っていうのは、耳にしたこともある方もいらっしゃると思います。
 大まかに言うと、

    仁愛
 義   適切さ
 礼   規範にかなうこと
 智   是非をはっきりさせること
 信   ひたすら信用を重んじること

 っていう事なんですが、この「仁義礼智信」は例えば「信礼智仁義」とかでは、まずいわけですね。
 あくまで「仁義礼智信」の順番を乱すなと。

 信が先に来て、智が後に来ちゃうと、詐欺文化が発達しちゃうし、義より礼が、先に来ちゃうと、「あの上司、口うるさい割に、やってること全然、効率的じゃないよなぁ・・」って陰口たたかれたりしちゃいます。
 そして、なにより、仁愛が、先に来なければ駄目だと、まあそんな感じの内容です。

 続いて、後半の「七情」の部分ですが、これは、人間が持っていると言われる感情ですが、五情っていうのもあって、これは「喜怒哀楽怨」の五つで、ここから怨を引いたものが、「喜怒哀楽」として、日本でも定着していますね。

 他にも「六情」というのもあったり、インドだと、人間の基本感情は九つという「ナヴァ・ラサ」という考えもあったりしますが、要は、そういった感情をみな、持っているよという事です。

 そういった本を、サトイモ煮ながらガス台の前で読んでるんだから・・気持ち悪いですね。
 でもほら、「人之初 性本善」でも、学ばなければ、いけないよって言ってるわけで、隙見て、色々、学ばないと。

 その結果、俺はどうなったかというと、こういう気持ち悪い方向に成長しちゃったわけですね(笑)
 ・・学ばなくていいことまで、学びすぎたな。
 ってか、学ばなくていい事しか、学んでこなかったような気も・・(^_^;)

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